芥川賞候補史上最高の落選作 遂にここに復刊!

ニワトリのみを描写した超異色作。

鶏社会の実生活から見えの世界観は。

 

妙に風味のある短篇。

雄鶏、雌鶏、ヒヨコ、それぞれ三羽の主人公たちの

こころの機微に触れ、読めば読むほどに味わい深くなる。

この物語に登場する鶏は、

臆病と貪欲と愚鈍と忠義に生き、

哀切もが滲んでいる。

鶏の内的世界を知ることに驚き、

読者はきっと、そんな鶏に同情や共感をおぼえ、

悲劇と喜劇を堪能するだろう。

 

 

室生犀星

私は「鶏」をすいせんした。(中略)村田孝太郎の「鶏」は鶏の生活を深くたずねて行くつくところまで、眼と心を行き亙らしている。愉しい物語。そこに野心はなく流麗素朴。

 

第12回芥川賞1940年(昭和15)下半期候補作 室生犀星、瀧井孝作が『鶏』に票を入れ、 横光利一、川端らの高評価を得るが惜しくも落選する。 櫻田常久『平賀源内』が受賞した。

宇野浩二

『鶏』は、室生、瀧井、川端らが推奨した作品であるが、実に風変りな小説である。つまり、雄鶏、雌鶏、ヒヨコ、と、三章に分けて、それ等の鶏どもの四六時ちゅうの生活を細大もらさず、何と七八十枚ぐらい描写してあるのである。然も、それが、初め、退屈に感じながら読み出しながら、つい終わりまで読んでしまう妙な魅力を持っているのである。

 

川端康成

『鶏一票を投じてよかった」

 

瀧井孝作

「鶏」は、こんどの候補作品の中で、ぼくは一番好きで一番佳いと思った。雄鶏、雌鶏、雛子の三部から成る、鶏の生態の観察記だが、それが誠に作家の筆で描かれた記録で、生活の暗示に富んだ筆で、描写に力と厚味があり、堂々として、鶏の姿が美しく表現されていて、読み乍ら実に愉しかった。鶏のことばかり描いてある点も、作品として何か新味が感じられた。

 

孝太郎 著

発売日 : 2016年02月5日

定価 : 本体100円

電子書籍 ASIN: B01BJ63LB8

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