真ん中の子は、上の子と下の子以上に気を配る

 

幼稚園に行きたくないと言う

子どもの気持ち

 

インタヴュー・プレス(IP) よくお母さんから、「幼稚園に行きたくない」って、子どもが駄々をこねて困っているという話を聞きます。

 

早乙女 幼稚園に行きたくないと言う子は、二人きょうだいの上の子に多くみられます。

なぜなら、下の子がお母さんといっしょに家にいるからです。上の子にしてみれば、なぜ自分だけが幼稚園にいかなくちゃいけないの、ということになるわけです。

 

IP 弟は行かないのに、というわけですか?

 

早乙女 はい、上の子は、お母さんから離れるのが寂しくて仕方ないのですね。

 

IP どうしたら、上の子は行ってくれるようになりますか?

 

早乙女 そういう子は、幼稚園の教室の前までいっしょに行って、すぐバイバイって帰らないで、しばらくたってから子どもを教室に入れるようにしてみてください。急がないで、ゆっくりと幼稚園に慣れるようにするといいでしょう。

このように、下の子が生まれると上の子にちょっと注意を向けたほうがいいでしょうね。たとえば、〝赤ちゃんがえり〟するのも、下の子が生まれると上の子によく起きます。

 

 

 

 

 

 

IP 赤ちゃんがえりしたら、どうすればいいのでしょうか。

 

早乙女 上の子がやっと自意識がめばえて、ようやく「お母さん」とか「ママ」と呼びだした、まだお母さんにかまってほしいころに下の子が生まれると、上の子は〝赤ちゃんがえり〟をすることがあります。

上の子は、もっと自分をかまってほしくて赤ちゃんがえりするのです。もし赤ちゃんがえりしたら、〝ふたご〟のように育てるといいでしょう。上の子がオッパイを飲みたければ飲ませればいいですし、下の子と同じように可愛がればいいのです。

 

IP 上の子といいますか、長男や長女は、独特の悩みを持つものなんですね。

 

早乙女 下の子にはない悩みを上の子は持つことがあります。いちばん上の子は、すぐ下の子を嫌うケースが多いですね。上の子にしてみれば下の子は、ぼくのお母さんを奪ったのですから。下の子は、ぼくが幸せに生きていたら、とつぜん邪魔をしに産まれてきた子なのです。

 

IP そうですね。下の子が生まれるまで、お母さんの愛情を一身に受けていたのが……。

 

早乙女 上の子はすぐ下の子ではなく、その次の三番目の子を可愛がるものです。三人きょうだいは、上と下は仲がよく、真ん中の子は、上とも下とも仲が悪いことが多いものです。

親にとって、上の子は初めての子なので、子育ての経験がありません。親は初めての子育てが不安で、緊張しながら余裕なく育てられるものです。

ところが、三番目の子、四番目の子となると、親はもう相当に経験を積んで余裕を持って、気楽に子育てをしています。そんな末っ子をお母さんは、もう可愛くて仕方ありません。

 

IP お母さんの子育ての経験値も三番目の子どもとなるとかなり高くなっているわけですね。

 

 

 

 

 

早乙女 真ん中の子は、きょうだいとの関係でも、親との関係でも、ちょっと疎んじられるというか、仲間はずれという、影の薄い立場になります。親からあまりかまってもらえないことが多く、ほうっておかれやすいのです。

真ん中の子に対して親は、意識して関わりを持つようにしたほうがいいでしょう。たとえば上の子と下の子が林間学校でいなくなったら、真ん中の子といっしょに出掛けるとか。そうすると、子どもは、「お母さんは、ぼくのことをだいじだと思っていたんだ」と感じます。

このような体験が、子どもにはとても大切なものになります。もし、こういう経験がないと、「どうせぼくは」「どうせ私は」と、家族に対してひがむことになります。

子どものとき、とくに人生の土台期は、悲しい思いをできるだけさせない、ということが大切です。

大人になると、だいたい真ん中の子は独創的なことをします。親とは関係なく、好きなことができるからです。

上の子は親の期待を受けたり、一番の下の子は親から可愛がられすぎて、親から離れられないものです。でも、真ん中の子って、親からひょいっと抜け出られるのです。

 

ぜひお母さんは、上の子、真ん中の子、下の子、それぞれの子のことを意識して接してみてください。

 

【第1回】

インタヴュー・プレスの

インタヴュー

 

【その2】

インタヴュー・プレスの

インタヴュー

 

〝赤ちゃんがえり〟するのはなぜ?

 

早乙紀代美

(心理カウンセラー)

 

 

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